本大会へ向けた合宿中に負傷
南米の曲者とのテストマッチで、“本当に必要な存在”が明らかになった。
6月4日に行われたトレーニングで、カミル・グリクが肩を負傷。ロシアW杯本大会の出場を絶望視するメディアもあった。ASモナコ所属のCBは、3月に行われたナイジェリア代表、韓国代表とのテストマッチでは3バックの中央のポジションを務めるなど、守備の中心的役割を担っていた。
本大会出場を決めてから[3-4-3]の布陣に着手し、3バックの整備を進めてきたアダム・ナバウカ監督にとって、“支柱“グリクの突然の離脱は、手痛いアクシデントだったに違いない。
8日に行われたチリとのテストマッチでは、前半は[4-2-3-1]の布陣を採用。6試合ぶりに4バックを試すことになった。CBのポジションを務めたのは、ミハウ・パズダンとヤン・ベドナレク。レギア・ワルシャワ所属の30歳と、サウサンプトン所属の22歳がコンビを組んだ。
久しぶりに4バックでプレーすることもあってか、試合が始まって間もなく守備は不安定な様子を見せた。パズダンがタッチライン際でカスティージョから奪ったボールをクリアミス。こぼれたボールをクリホビアクは処理し切れず、バルデスにシュートまで持って行かれてしまう。
前半を通せば、ポーランドの守備は“比較的”安定したと言えるだろう。レバンドフスキとジエリンスキの2トップを筆頭とする[4-4-2]は、前から行き過ぎず、下がり過ぎず、自陣寄りに構えた。途中、何本かシュートを許す場面もあったが、高い位置での守備も機能し、チリに決定機は作らせなかった。