パラグアイ代表のグスタボ・モリニゴ暫定監督は昨年のU-17ワールドカップで同国U-17代表を率いていた【写真:Getty Images】
パラグアイ代表のグスタボ・モリニゴ監督は、11日に日本代表との親善試合に向けた前日記者会見に臨んだ。
昨年、ロシアワールドカップ南米予選敗退後に退任したチキ・アルセ前監督の後を受け継ぎ、暫定監督としてパラグアイ代表を率いるモリニゴ督。「我々にとって重要なゲームになる。ここはパラグアイ代表にとって新たなステージだ」と日本戦の意義深さを説いた。
日本対パラグアイといえば、8年前の南アフリカワールドカップ決勝トーナメント1回戦、0-0のままPK戦までもつれ、駒野友一のPK失敗によって破れた試合が多くのサッカーファンの記憶に残っているだろう。
ワールドカップ直後の2010年9月にも同じカードで親善試合があった。日本は香川真司のゴールでパラグアイを1-0で下して雪辱を果たした。今回はそれ以来、約8年ぶりの対戦となる。モリニゴ監督は「日本はアジアのトップレベルで、選手たちが世界の主要リーグで戦っている素晴らしいチーム」と賛辞を送ったが、同時に闘志も燃やしていた。
新生・パラグアイ代表はワールドカップ予選敗退にともなって世代交代を進め、新しい選手たちが多く入ったことで平均年齢25歳前後の若さになっているという。40歳のGKフスト・ビジャールという例外もいるが、日本戦に向けた招集メンバー20人のうち12人が25歳以下という構成になっている。
日本にとっては19日のロシアワールドカップの初戦を想定した相手にもなるが、「(南米の)全てのチームが異なるスタイルを持っている」とモリニゴ督は、コロンビア代表との違いを見せるつもりだ。「多くの選手がハイレベルな主要リーグでプレーしている。我々の強みはチームとして戦うこと」とクオリティにも自信があるようだ。
そのうえで「我々が最後にコロンビアと対戦した時、アウェイで彼らを倒した(昨年10月5日に2-1で勝利)。我々は彼らと同じような実力を持っているし、南米のチームらしい姿を見せたい」と勝利への強い意欲を見せた。
(取材:植田路生【インスブルック】、文:構成:編集部)
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