遠藤航2ポジション起用の余裕はなしか
スイス戦で先発したメンバーのうち大迫勇也と大島僚太はどちらも試合中に打撲を負っており、どちらも軽度との見解ではあるものの、パラグアイ戦で無理使いする意味はあまりない。キャプテンの長谷部誠も右膝に不安を抱えながらのプレーが続くため、中3日での先発は本大会を前にできるだけ負担がかからない様にしておきたいだろう。
また槙野智昭と昌子源が僅差で左センターバックを競争していると見られ、スイス戦は槙野が出たことから今度は昌子にチャンスが与えられる番と考えられる。
もう1人のフィールド選手である遠藤航は右サイドバックかボランチで起用されるはずだが、途中から入る形を取るのではないか。両ポジションで実戦を経験できていれば備えは良くなるが、それだけの余裕は現在のチームに無いかもしれない。
酒井宏樹も左膝に負傷を抱えながらのため、ここで90分フルに使って負担をかけるのはリスクだ。ただ中盤も大島の状態もあり、長谷部を途中からでも出すかどうかも影響する。
[4-2-3-1]のまま臨む場合、現時点で読みにくいポジションは3つある。大迫に代わる1トップはスイス戦で前半途中から出場した武藤嘉紀と怪我からの復調途上にある岡崎慎司がスタメンを競う構図であり、どちらが先発しても途中交代で2人とも起用することになるはずだ。
右のセンターバックはチャンスを与えるなら吉田麻也に代わり植田直通が昌子と鹿島コンビを組むが、チームの統率役を担う長谷部と吉田が揃って出ないのはゲームコントロールの不安材料になる。
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