西野朗監督【写真:Getty Images】
日本代表の西野朗監督は11日、翌12日に行われるパラグアイとの親善試合の前日会見に臨んだ。
パラグアイ戦はメンバーの入れ替えが行われる見込みだが、スイス戦が主力、今回が控え組というわけではないようだ。西野監督は言う。
「決してスタートメンバーを固定しているわけではない。キャスティングに関してもトライしながらやっていきたい。新しい可能性を高いレベルで求めていきたい」
試合を重ねるごとに守備の連係はやや改善傾向にある。ただ、前から追いたい前線と我慢した後ろとで意識の違いが浮き彫りになった。パラグアイ戦に向けては「チームとして守備に関しての統一を今朝も話した」と指揮官。スイス戦については手応えも得ているようだが、「本戦を考えた中であのくらいでどうなのか」とも述べた。
ビハインドを背負い、前がかりになったところで追加点を奪われるような展開は、「コロンビアを考えれば、そういう状況に持ち込みたくない」と言い切った。
そして、勝利のためにはゴールを奪わなければならない。西野監督体制発足後、まだ1ゴールも奪えていない。「アタッキングサードにボール入らない限りそれは生まれない」と話す指揮官は、「クロスのチャンスはゼロではない。ボールの質を中とどう合わせていくのか、どう飛び込むのか。ボックスの外にいてもボールはこない」と、エリア内に侵入していくことを選手たちに求めた。
「コロンビアを考えると、やはり守備に追われて大迫のパワーでフィニッシュをとれるか。守備の全体のポジショニングを修正すればでていけるのかなと。 コロンビアに対して追及したい。パラグアイも守備が強いので、決定力不足があってはいけない。そこを打開する手段をとらないといけない」
そして、西野監督は「どんなゲームでも勝利することが大前提」とパラグアイ戦で歓喜を掴むことで流れを引き寄せる意思を示した。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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