ポーランド代表DFカミル・グリクは予想以上に軽傷だった!?【写真:Getty Images】
ポーランド代表に朗報は届くのだろうか。ロシアワールドカップ出場メンバー発表直後の4日の練習中に、左肩を負傷したDFカミル・グリクに希望が見えてきている。ポーランド紙『ジエニク・ザコニ』が報じた。
負傷直後に検査を受け、その足でポーランド代表から一時離脱して自らが所属するモナコのチームドクターの診察を受けるためにモナコへ戻ったグリク。どちらの診断でもワールドカップ出場は絶望と見られていた。
ポーランド代表のジャシェク・ヤロシュフスキー医師は「私の見方ではカミルの状態は悪い。彼は鎖骨に損傷を受け、手術を含む長期間の治療が必要になる。もしそれを回避したとしても、完全な形で練習に復帰するまで最速で6週間はかかる」と述べていた。
さらに、モナコのチームドクターを務めるフィリップ・クエンツ医師も「カミルがワールドカップでプレーすることは不可能だ」と早期復帰に否定的な見解を示していた。
ロシアの地でプレーするという一縷の望みにかけ、グリクは7日にニースで別の専門医の診察も受けた。そこでの診断も芳しくないものだったと伝えられている。
ところが10日になってグリクの代理人業務を担当している『KFM』というマネジメント会社が、ツイッターに1本の動画を投稿した。そこには痛めているはずの左肩を上下左右に大きく動かし、リハビリに勤しむグリクの姿が映っていた。
先述の『ジエニク・ザコニ』紙など複数メディアによれば、当初は長期離脱になると見られていた中、痛みと腫れが急激に引いて肩を動かせるようになったという。グリクがポーランド代表としてワールドカップ出場が叶う可能性が急激に高まっている。
ロベルト・レバンドフスキをはじめとした豪華な攻撃陣を揃えたポーランド代表にとって、唯一にして最大の泣き所がセンターバックだった。グリクは守備陣の大黒柱だっただけに突然の離脱には衝撃が走った。
ワールドカップに出場できるのかの最終的な判断は11日中にも下される見込み。グループリーグで対戦する日本代表の戦い方にも影響するだけに、グリクの動向には要注目だ。
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