スイス戦のサブ組中心でパラグアイ戦へ
8日のスイス戦を0-2で落とし、2018年の国際Aマッチ4戦全敗という泥沼状態に陥っている日本代表。
西野朗監督はここで追い込むのではなく、逆に選手たちをリフレッシュさせるべく、9日の昼から夜にかけての半日を自由行動にした。「休みをもらった感じもそんなにしなかった。昼から夕方にかけてだけなんで、昼飯食っただけです」と本田圭佑は淡々としていたが、昌子源のように「宿舎帰って体を動かしてプールとかでリラックスした。リフレッシュできました」と前向きに話す選手もいて、チームの雰囲気自体はプラスの方向に働いている様子だ。
そんな彼らは10日午後のゼーフェルトでのトレーニングで再始動した。驚きの金髪姿でバスから降り立った長友佑都には報道陣も面食らったが、本人は少しでも明るい話題を提供しようと思い切ったという。
そのサプライズの傍らで、スイス戦に先発した大島僚太が腰痛のため練習を欠席。宿舎でプールやジムトレーニングを消化するにとどまった。他のスイス戦先発組の多くも消耗が激しいのか、クールダウン的なメニュー中心。やはり西野監督が予告した通り、12日のパラグアイ戦はスイス戦の控え組を軸としたメンバー構成で挑むことが確実になった。
おそらく次戦のスタメンは、GKに東口順昭、DFは右から酒井宏樹、植田直通、昌子、長友、ボランチに柴崎岳と山口蛍、2列目右に原口元気、同左に乾貴士、トップ下に香川真司、1トップに岡崎慎司という顔ぶれが有力視される。
ただ、ボランチに遠藤航が入って山口とコンビを組むケースもあり得るし、1トップもスイス戦前半で交代した大迫勇也が陣取る可能性もゼロではない。いずれにせよ、チームの戦い方と連係を深めることはできないが、19日のロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦に向けて強烈なアピールを見せる選手が出ないとも限らない。そこには期待を寄せてもいいだろう。