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“最強FW”の相棒、ミリク。覆した長身=不器用の概念。ポーランドの最凶コンビが牙をむく【W杯 日本を襲う猛獣たち】

間近に迫ったロシアワールドカップ。日本はグループHでコロンビア、セネガル、ポーランドの3か国と激突する。本大会へ向け改めて確認しておきたいのは対戦国の要注意人物たちだ。フットボールチャンネルでは日本と対戦する3か国の“猛獣”たちを紹介していきたい。今回はポーランド代表のFWアルカディウシュ・ミリクを取り上げる。(取材・文:神尾光臣【イタリア】)

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 神尾光臣 photo by Getty Images

長身ながらチャンスメイク、フリーキックも脅威に

アルカディウシュ・ミリク
ポーランド代表のアルカディウシュ・ミリク【写真:Getty Images】

 ポーランド代表のエースストライカーと言えば、ロベルト・レバンドフスキがあまりにも有名である。ゴールエリア内でマークを外し、フリーになる巧さ。そして正確なミートとキックの際の落ち着き。その得点能力は間違いなく、日本のDFにとって脅威となる。

 しかしポーランドの前線の力は、彼を抑えれば半減するというものではない。そこには、エースの力を何倍にも引き出す優秀なパートナーがいるのだ。本来のポジションはレバンドフスキと同じセンターフォワードながら、前線で多彩な仕事ができる器用さも持つ。やや引いた位置からの正確なラストパス、サイドに流れてからのチャンスメイクなどもこなす。

 もちろん、FWとしての得点力も高い。絶妙なポジション取りで相手ディフェンスの背後に侵入し、クロスを呼び込んで高い打点のヘディングシュートを放つ。また利き足とする左足のシュートも正確で強烈だ。長身には似合わず、精度が高く強烈な直接フリーキックをねじこむことさえある。

 周囲を生かしながら、自らも得点に絡める24歳の若いストライカー。ナポリに所属するアルカディウシュ・ミリクその人である。

 過去2シーズンは靭帯の相次ぐ重大な故障に泣かされ、ロシアW杯出場も危ぶまれる状態になった。しかしシーズン終盤に実戦復帰し、所属クラブでも活躍して復調をアピール。ミリクは、良い状態で本大会へ臨む。

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