コロンビア代表のファリド・ディアス【Photo:Kazuhito Yamada/Kaz Photography】
日本代表とロシアワールドカップの初戦で対戦するコロンビア代表。イタリア国内での合宿地に、10日、追加招集の選手が到着。取材に応じた。
コロンビア代表は9日、左サイドバック(SB)のレギュラーだったフランク・ファブラが左ひざ前十字靭帯を断裂にし、無念の離脱。そこで同じく左SBのファリド・ディアスが追加招集された。
ディアスは、現在はパラグアイのオリンピアに所属している34歳のベテラン選手。アトレチコ・ナシオナル時代の2016年のクラブワールドカップでは準決勝・鹿島アントラーズとの試合にも出場している。
「日本とセネガルにはスピードのある選手がいる。どう対応するのか?」との質問には、「大丈夫、わかっている。特徴はすべてわかっている。自分が出場するかどうかにかかわらず、チームとしてどう対応するかが大事だ」と回答。
コロンビアは日本も徹底的に分析している。当初はワールドカップメンバーから選外だったディアスも、抜かりなく準備を進めている。
そして、「当たり前だが、ワールドカップに出場するチームには優秀な選手が多数いる。まず守備面でしっかりと対応しなくてはならない。チームとしてどう守っていくのかは徹底する。そこが重要だ」と続けた。
ファブラの離脱では動揺が広がったコロンビア。ディアスを追加招集は、ピッチ上の能力だけでなく、34歳というベテランらしくチームを精神的に支える意味もあるようだ。
コロンビアは11日までイタリア国内にとどまる。12日にロシアに入り、19日の日本戦に備える。イタリアでの約2週間の事前合宿はウォームアップを除き完全非公開。情報漏えいを防ぎ、万全の日本対策をしている。
(取材・文:植田路生【イタリア】)
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