香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間10日、オーストリア・ゼーフェルトで練習を行った。
スタメンの入れ替えが予想されるパラグアイ戦は、ここまで出番が限定的だった選手たちにとって最後のアピールの場となる。香川真司にとっても大事な一戦だ。「選手であるなら、やっぱり誰もがスタメンを狙うのは当たり前」と背番号10は言う。
「メンバーも変わりますから、みんながトライする。ただうまくいかないことがあるのは当たり前で、それも想定しながら粘り強く僕らはやっていきたいし、チームとして必ず勝てるように。その中で個人がどれだけそのリスクを背負えるか、それは自分にかかっていると思っているんで、そこは自分自身もいい準備をしてやっていきたいなと思います」
ガーナ戦、スイス戦と途中出場だったが、まだ本調子とは言い難い。ただ、ワールドカップが近づくにつれ心身のコンディションは上向いているはず。そこに実戦での好感触を加えたいところだ。そして、勝利によってチーム全体を勢いに乗せるつもりだ。
「ハッキリ言って、もう失うものはないんで。何を言われようがもう言われ切ったと思っている。だからもうあんまり恐れはないというか、あとは上に変えてくだけ。だからすごく前向きで、本当に楽しみですね」
様々な意見を受け止め、力に変えようとしている香川。日本の背番号10は果たして、ワールドカップ直前のこの時期に大きなジャンプアップを見せることができるだろうか。
(取材:元川悦子【ゼーフェルト】、文・構成:編集部)
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