香川真司【写真:元川悦子】
日本代表は現地時間10日、オーストリア・ゼーフェルトで練習を行った。
西野朗監督は、パラグアイとのテストマッチではメンバーを入れ替えることを示唆している。香川真司も「準備している」と臨戦態勢だ。
「ワールドカップ前最後の試合ですから、やはりチームとして特に攻撃において手ごたえは感じたいです。この前の試合も振り返った中で、やはり攻撃の改善点はたくさんあったんで、そういうところはやはりリスクを背負わないといけないと思っている」
自身が先発することでチームに勝利をもたらす構えだ。4バックならトップ下で出場すると思われるが、背番号10は「別にトップ下に縛られることはない」と言う。
「どう動くか、自分がどういうところで受けたら一番チームにとっても個人としても輝くかっていうのはつねに意識している。しっかり後ろからボールを回すものも求めないと、自分はやっぱそこでタイミング測らないといけないんで。やっぱ自分が出るにはそこを要求したいし、自分にも要求したい。バイタルに入ったら、一人ひとりがリスクを冒さないといけない」
得点の形について理想はあるが、とにかく結果を求めている。
「もちろんキレイに崩すのも、キレイにサイドからセンタリングしていくのも理想ですけど、相手が固い中、何かでリズムを変えなきゃいけない中で、その試合の流れを追わなきゃいけない。やっぱ前を向いて仕掛ける時間帯、前に入り込む時間帯ってのはやっぱり必要だなと。スピード上げる時間帯もそうですし、やっぱそこのバイタルにどれだけ自分が入っていけるか。それは自分のよさでもあるから、そのシチュエーションをどれだけ増やせるか、そこは意識したいですね」
また、守備については前から行ける時はどんどん追っていく考えも示した。パラグアイ戦では、同じくスタメンに入ると予想される岡崎慎司とともに走りきるつもりだ。
「相手が嫌がるようなプレスを僕たちもっとかけてかなきゃいけない。そのスイッチは特に俺とオカちゃんがやっぱりかけていきたいなと。やっぱりどんどんどんどん汗かいてやらないといけないなと思います」
本田圭佑とトップ下の座を争う香川。パラグアイ戦で違いを生み出し、西野監督にアピールしたいところだ。
(取材:元川悦子【ゼーフェルト】、文・構成:編集部)
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