本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間10日、オーストリア・ゼーフェルトで練習を行った。
西野ジャパン発足後、ガーナ戦、スイス戦と連敗している。本田圭佑は「試せるのは残り1試合、精神的な準備も本当に始めていかないといけない。その準備する中で僕にできることもあると思うんで、しっかりコミュニケーション取ってやりたい」と話した。
戦い方にはチーム内でも様々な意見があり、すり合わせている段階。コロンビアとの初戦まで10日ほどだが、本田は「肌感覚で言うと、できると思ってます」と手応えを口にした。
「全部が全部できるわけじゃないですけど、まだまだこの10日間で精神的な準備、コミュニケーション取る、実際のピッチの練習、パラグアイ戦もやる、まだよくなると思ってます。それでいいと思ってます。というのも、練習試合では計り知れない本番の緊張感があるんで、僕の経験上、僕らが緊張感持ってディフェンスでバタバタするのと一緒で、向こうも結構バタバタするんで、そういう意味ではスイスみたいに、本番でコロンビアやポーランドやセネガルが落ち着いてやれるとも思わないし、そういう意味では僕らは得点チャンスをしっかり作っていけると思います」
さらに本田は「ここからは自信を過信に変えてくフェーズだと僕は思ってるので。議論して、ネガティブなことも話したし、そういうことを沢山話してきましたけど、短期間の中でね、ここからのフェーズは徐々にシビアな会話と自信の融合が物凄く重要になります」と語った。
2010年南アフリカワールドカップでは、初戦の直前に1トップに入った本田。「あの時は自分のことしか考えてなかった」と言うが、現在は「もっと自分のこと考えないといけないなと思うくらいチームのことを考えてます」と全体を見渡していることを明かした。
「周りからはもっと自分のエゴを出してプレーしろってよく連絡が来るくらい、バランス的にはそっち側に比重を置いてます。なので今の作業の僕の難しさとしては、どこでエゴを出すかという難しさ。やっぱりエゴを出す必要性もあるんで、そこのエゴで実際得点が取れちゃったりしてるのがこれまでだったわけなんで」
本田はチームのためのエゴをワールドカップで発揮することができるだろうか。
(取材:元川悦子【ゼーフェルト】、文・構成:編集部)
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