アルゼンチン代表のセルヒオ・ロメロ【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドに所属するGKセルヒオ・ロメロは、アルゼンチン代表としてロシア・ワールドカップでプレーできる状態になる見通しだったと主張し、メンバーから除外されたことへの不満をあらわにしている。アルゼンチン『TyCスポーツ』のインタビューに語った。
アルゼンチン代表の正守護神としてプレーしてきた31歳のロメロは、先月21日に発表されたワールドカップの登録メンバー23人に含まれていた。だがその直後に右膝の負傷を理由にメンバーから除外され、代役としてナウエル・グスマンが招集を受けた。
ロメロが語ったところによれば、原因となったのは10年以上前の古傷だという。17歳の時に右膝を負傷したロメロは手術を受けたが、その際に剥離した軟骨片が膝の中に残っていたとのこと。だがプレーに支障はなく、そのまま14年間にわたってプレーを続けていたようだ。
しかし、今年3月に行われたスペイン戦で膝を痛めたことで状態が変化。ロメロはシーズン終了後に手術を受けて遊離軟骨を除去することを決めたが、それでもワールドカップまでには回復が間に合う見通しだったと主張している。
「ホルヘ(・サンパオリ監督)と話をして、状況や回復期間について伝えた。何も壊れてはいないし、10日でプレーできるようになる。(ワールドカップ初戦の)アイスランド戦でゴールを守ることができると保証した」
だがサンパオリ監督はロメロの回復を待たず、すぐさまメンバーの入れ替えを決定したという。「監督やスタッフは、時間についての考えが僕とは違っていた。毎日練習できるGKが望まれていたんだ。(話をして)4時間後には外された」と振り返った。
メンバーに選ばれれば「レギュラーとしてプレーできるのは分かっていた」とロメロは語る。「アルゼンチン代表でのキャリアがこれで終わったわけじゃない。回復してまた戻るつもりだ」と復帰を誓っている。
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