セリエA昇格を祝うパルマ【写真:Getty Images】
来季のイタリア・セリエA復帰を決めたパルマに対し、今季セリエB(2部)最終節の試合で不正を試みる動きがあった疑惑が持ち上がり、調査が行われている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。
かつてはセリエAで毎年上位を争った強豪クラブであり、中田英寿氏なども在籍したパルマ。クラブ破産により4部からの出直しを余儀なくされたが、3年連続の昇格により最短でのセリエA復帰を決めた。
昇格が決まったのは先月18日のセリエB最終節。2位だったフロジノーネがフォッジャと引き分けたのに対し、パルマがスペツィアに2-0の勝利を収めたことで、パルマが自動昇格圏の2位に浮上してシーズンを終えた。フロジノーネはプレーオフに回っている。
しかし、このスペツィア戦に関して疑惑が生じている。スペツィアの選手であるフィリッポ・デ・コルとアルベルト・マージの2人が、パルマのファビオ・チェラボロとエマヌエーレ・カライオから、試合4日前に「謎めいた」メールを受け取ったとしてイタリアサッカー連盟(FIGC)に訴え出たとのことだ。
そのメールにはスペツィアの守備のプレーについての言及があり、「頑張りすぎないように」と持ちかけるような内容だったとされている。スペツィアはリーグ中位に位置し、昇格や降格とはすでに関係のない状況だった。
FIGCではこの一件について調査を開始しているという。現時点では今後の見通しは不透明だが、「パルマのセリエA昇格を危険に晒す可能性もある」という見方も伝えられている。
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