実力差どおりの結果。内容は悪くない
【日本 0-2 スイス 国際親善試合】
ミドルプレスとショートカウンター。日本の戦い方は現状でこれしかない。あまりディフェンスラインを高く設定するのは危険だ。低すぎるのも危ない。自陣からのロングカウンターにはあまり威力がなく、かといってポゼッションからの得点は望み薄。となると、中盤に守備ブロックを置いて奪い、素早く攻め込むほかに戦いようがないのだ。
スイス戦は、現状で日本がやれることをやろうとしていた。ミドルプレスの守備はそこそこ機能していて、ハイプレスへ移行したときも何度かボールを奪えていた。決定機は作れなかったが、カウンターからのチャンスはあった。無駄なクロスボールも減った。スイスに0-2という結果は実力差がそのまま出ただけ。日本のプレー内容は悪くない。
ロシアワールドカップでベスト16を目指すなら、日本に必要なのは「運」だ。ただし、運を生かせる条件は作っておかなくてはならない。接戦の展開に持ち込めるかどうかだ。
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