攻守の構成力を引き上げる[4-3-3]の布陣
GK:川島
CB:槙野、吉田
SB:長友、酒井宏樹
アンカー:長谷部
インサイドハーフ:大島、柴崎
ウイング:乾、原口
FW:武藤
上記で説明した戦術的なオーガナイズではこの布陣がベストと考えるが、裏に飛び出せる武藤嘉紀やドリブルでディフェンスをはがせる乾貴士をスタメンで起用すると明確にジョーカーと呼べる存在がベンチにいなくなる問題は生じてくる。
そこでスイス戦は先発だった宇佐美貴史や本田圭佑を活用する、あるいは多少相手の守備が間延びしてきたところで香川真司が出てきて高い位置でアクセントをつけたり、ボックス内への飛び出したりしていくプレーは効果的になるはずだ。
正直なところスイス戦のパフォーマンスから徹底した堅守速攻に切り替えるタイミングではないかと思った人も少なくないはずだが、おそらく西野監督はそうしない。
ただ、そう大きく戦い方を変えないのであれば変えないなりのバランス構築と適材適所の選手起用を再考する必要があるのは確かで、筆者の提言する布陣はその一案だが、西野監督なりの最適解を見出して、残された時間で練度を高めていくことに期待するしかない。
(取材:文:河治良幸【ルガーノ】)
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