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日本代表 6年前

【識者の眼】日本代表、W杯へ最適な新布陣とは? 深刻さが浮き彫りとなったスイス戦、改善の余地はあるか

text by 河治良幸 photo by Getty Images

攻守のバランスを高めるためには?

 6月19日の時点でのコンディションは現時点で判断できないが、戦術面と攻守の構成バランスを考えると最適なフォーメーションは[4-3-3]だ。

 センターバックとアンカーの関係でビルドアップを安定させる。そしてトップ下を置かない代わりに2人のインサイドハーフが起点となり、ボールを持たない側のインサイドハーフがオフで前に出ていき、一時的に[4-2-3-1]になるようなメカニズムなら西野監督のスイス戦での狙いを大きく崩すことなく、攻撃の幅と守備の安定を確保しやすい。

 また相手との噛み合わせに応じて長谷部をセンターバックの間に下げさせて一時的な3バックや5バックにできるメリットもある。

 現在のメンバー構成で[4-2-3-1]を採用すると、攻撃はどんどん中に寄ってクローズになり、守備は最初にハマったとしても、スイスのようにボランチが最終ラインに落ちるなど、組み立ての形を変えられると1トップとトップ下の2人が追えなくなってしまう。

 西野監督はハリルホジッチ時代よりもボールに対して数的優位を作ろうとするので、サイドチェンジなどで外側にあるスペースに簡単に出されると、どんどん後追いになってしまう。その傾向はスイス戦でも見られた。

 ザッケローニ時代でもそうした横のスペースに出させないための守備戦術はもっとオーガナイズされていたが、そこを突き詰めている時間はないので、逆にサイドに出されてもそこまで振り回されずに対処できる構成を考えたい。

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