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香川真司、本田とは異なるトップ下像。15分間で得た手応え「自分が出た時は・・・」

text by 編集部 photo by Getty Images

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香川真司【写真:Getty Images】

【日本 0-2 スイス 国際親善試合】

 日本代表は現地時間8日、国際親善試合でスイス代表と対戦し、0-2で敗れた。

 本田圭佑に代わって76分に投入された香川真司は、積極的に相手ゴール前に顔を出すなど、トップ下としてチャンスを作ろうと奮闘した。先発した本田は試合後、危機感を滲ませてこう語っている。

「サブには一応、僕のライバルでもある(香川)真司が控えていて、それは結果を出さないと真司にポジションを取られるという危機感を持たないと話にならないな。そこは本当に反省しないといけない」

 その香川は「プレースタイルが違う。お互いの良さが絶対にある」とし、自身がピッチに立った時のプレーをイメージした。

「やはり自分が出た時に、どれだけバイタルにもっと入っていけるかっていうのは意識しました。ただ自分だけで攻略できるほど甘くないんで、やはりそこに2人3人って絡めるようなものがもっと必要だなと。それはもっと出していきたい」

 敵陣での細かい連係を見せようとする場面はスイス戦でもあった。だが、香川が言うように相手も甘くなく、簡単に崩すことはできなかった。

「次の試合がまだある。やっぱり僕はそこでやり切りたいし、個人としてもチームとして何か1つストロングを持ってワールドカップに行きたい。それを見出したい」

 攻撃に関して香川は「全体的に後ろからのボール回しはそこまで悪くはなかったと思ってる」と言う。問題は最後の局面に至る過程だ。

「スペースがバイタルにある中で、止まって受けるんじゃなくて、そこに誰が走り込んで受けられるか、スピードを上げていけるか。相手のサイドバックがそれに食いついた時にサイドバックが上がればフリーでセンタリングを上げるチャンスが生まれるし、中に人数をかけられる。そういう手ごたえは15分の中でも個人的には感じた。あとは最後のちょっとした細かいところでお互いの距離感や技術も含めて合わせていければ。細かいところですけど、逆に光が見えると思うんで、そこを僕はトップ下に入った時に意識したい」

 コロンビアとのワールドカップ初戦まであと1試合。最後のテストマッチとなるパラグアイ戦でより明るい光をみつけたい。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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