長谷部と大島が日本の生命線に
日本の中盤では、長谷部誠、大島僚太、本田圭佑の3人がスイス戦にスタメン出場することが有力視されている。途中からボランチに山口蛍、トップ下に柴崎岳が入る形が基本線と見られるが、山口と交代でピッチを出るのが大島なのか長谷部なのかは攻守の機能性や疲労度によるかもしれない。
トップ下を担う本田は「チャレンジャー精神持って挑んでいきたい」と語る。攻撃の崩しはもちろんだが、守備のプランも積極的にトライしていきながら本大会につながる可能性を探るという方向性だ。
「守備が良ければしっかりと攻撃の特徴は出る。もちろん逆も然りなんですけど、まずこのスイス戦に限って言えば、守備でいくつか試したいパターンがあるんで、はめられたパターン、はめれない場面のプレス、大きく言えばその2つ。しっかりポジション確認しながらやりたい」
トップ下の本田は攻撃におけるチャンスメイクやフィニッシュに顔を出しながら、守備では1トップとともに前線からのプレスを先導し、相手が自分を超えていった場合にはプレスバックも求められる。ただ、そこで無闇にポジションを下げてしまえば、チャレンジから遠ざかってしまう。全体を見ながら、下がるのか我慢して味方を引き上げるのかといった状況判断が重要になってくる。
そうしたトライを基本としながらも、状況に合わせた対応は必要になる。そのバランスを取るのはボランチの選手だ。ガーナ戦の[3-4-2-1]では3バックの中央を務めたキャプテンの長谷部がボランチのポジションでどういう舵取りをしていくかは、スイス戦を良いテストにしながらワールドカップでコロンビアやセネガル、ポーランドと良い勝負にも持っていくための生命線になる。
「スイスは後ろからつないでくるチームなので、できれば、前にプレッシャーにいって(ボールを)取れれば、というのがあります。ただ、それだけじゃなくてスイスもいいチームでうまいので、それ(プレッシャー)を剥がされたときにどういう守備をするか。守備の部分では昨日も非公開でやっていますし、トライしたいですね。やることでいろんな課題が出てくれば、それはそれでもちろんポジティブに捉えるべきだと思う」