西野朗監督【写真:Editional Staff 】
日本代表の西野朗監督は現地時間7日、翌日8日に行われるスイス代表との国際親善試合の前日会見に臨んだ。
5月30日のガーナ戦は[3-4-2-1]で戦い0-2と敗れた。今回は布陣の変更も予想されるが、西野監督は「修正をかけているわけではない」と述べる。スイス戦は「明日のゲームをトライしたいシステムでありメンバー編成」と強調した。
また、選手たちのコンディションは「日に日に上がっている」とし、「方向性、戦い方、着実にチームの中で共通理解を持っていけている。それを明日出していきたい」と意気込みを口にした。
ガンバ大阪を率いていた時、西野監督は超攻撃的なサッカーを標榜していた。日本代表の監督となった現在もそのマインドは変わらず、「決して守備重視のなかでキャンプを過ごしているわけではない」と言う。
「ボールを奪取しての攻撃。ワールドカップでは一対一でボールを奪うのは難しい、チームとしてのボール奪取を高めるのは当然。選手もそこを意識しながら、どういう形でボールを奪うのかは、チームとして欠かすことができない。奪取だけでなく、その後の攻撃も重要視しなければならない」
選出された23人のメンバーには、コンビネーションでゴールに迫るタイプの選手が多い。スピードや高さといった“飛び道具”を持つ選手はいない。また西野監督は、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督体制の特徴を残しつつ、独自色を打ち出そうとしている。
「今までやってきた縦に速いという意識は間違いない。その中でタイミングや状況などがある。闇雲にロングフィードしたり、フリーランニングしたりという縦ではなく、自分たちでボールをコントロールした上でそういうスタイルを出していきたい」
スイスについては「スペインとの試合を見ても、組織的な守備は高いレベルにあった」と称賛する。そして、「そういう相手にどれだけ自信をもってポゼッションできるか。そこはアグレッシブにトライしたい」と抱負を述べた。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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