4年ぶりの本職復帰に手応え
19日のロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦まで2週間を切った。西野朗監督率いる新生・日本代表に残されたテストマッチは2戦のみ。数少ないトライの1つとなるのが、8日にルガーノで行われるワールドカップ本大会出場国・スイスとの一戦だ。
この試合を2日後に控えた6日、彼らは直前合宿地・ゼーフェルトで約1時間半、報道陣をシャットアウトして戦術確認を実施した。
練習開始直後から土砂降りの雨が降りしきる中、選手たちはゲーム形式を何本か繰り返した様子。今回はここ数日取り組んでいた4-2-3-1で挑むことが確実視されている。
スタメン組のトップ下に入るのは本田圭佑。アルベルト・ザッケローニ監督体制の2014年ブラジルワールドカップ以降、右サイドを主戦場にしてきた31歳のアタッカーが「我が家」とも言うべきポジションに戻って一体、どのようなパフォーマンスを見せるのか。彼の入った攻撃陣が機能するのか。そこはスイス戦最大の注目点と言っても過言ではないだろう。
「自分が出た時、誰と出るかによって役割のパターンが微妙に変わってくるなというのをここ2日3日の戦術練習で感じてます。ここまで詳細を詰める作業はしばらくなかった。まだまだなんですけど、新しい一歩を踏み出せてるなという感じはホントにあります」と本人は4年ぶりの本職復帰に手ごたえをつかんでいる様子。
最前線に陣取ると見られる大迫勇也はボールを収めるのに長けていて、本田の仕事を補完してくれるはず。左右のサイドに入る可能性が高い宇佐美貴史、原口元気は揃って推進力に長けている。こういった組み合わせも攻撃の活性化につながりそうだ。
スイスは昨年10月の欧州予選・ポルトガル戦で2失点して以降、4試合無失点が続いていた。3日のスペイン戦は1失点しているが、GKヤン・ゾマーを中心とした堅守には定評がある。本田が起点となってその相手を攻略し、ゴールという形に持っていければ、理想的なシナリオだ。