アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
アルゼンチンサッカー協会が6日、現地時間9日にイスラエルの都市エルサレムにあるテディ・スタジアムで行われる予定だったアルゼンチン代表対イスラエル代表の親善試合が正式に中止になったと発表した。
数日前、イスラエルと政治的な問題を抱えるパレスチナがエルサレムでの試合開催に強く抗議し、「メッシの写真やユニフォームを燃やす」ようにファンに促していた。そのため、アルゼンチン代表が合宿するスペイン・バルセロナの練習場に約30人のデモ隊が集結。メッシのポスターや血の色に染めたユニフォームを掲げるなどした。
中止に至った主な原因に関してはスペイン紙『アス』が報じている。同紙によると、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシに対して「死」の脅迫があったという。イスラエルのスポーツ大臣を務めるミリ・レゲフ氏は「メッシ本人と、その家族に対する死の脅迫があった。それが理由で試合を中止せざるを得なくなった」と答えている。
血塗られたアルゼンチン代表のユニフォームを示しながら、「この写真は、テロリストがメッシ、その家族、およびアルゼンチン代表の選手の生活を脅かすことを意味する。アスリートを標的にするのは旧式のテロであり、1972年にミュンヘンで起きたテロ事件を彷彿とさせるものだった」とし「エルサレムだけの問題ではない。メッシの人生における脅威である」とコメントしている。
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