「11」は「受難の番号」なのか?
日本代表では2016年6月のブルガリア戦を最後にゴールから遠ざかっているが、重要なのはワールドカップ本番。ロシアの大舞台で冷静に仕留められるか否かで幼少期から「怪物FW」と呼ばれた背番号11の真価が問われるのだ。
その背番号11は「成功しづらい受難の番号」と言っても過言ではない。1990年代後半は三浦知良の絶対的エースナンバーと位置づけられたが、カズが1998年フランスワールドカップ直前にまさかの落選。20年前の大舞台では当時18歳だった小野伸二が背番号11をつけることになった。
フランスワールドカップのグループリーグ最終戦・ジャマイカ戦での股抜きなど、小野も確かに異彩を放ったが、「カズ落選」のインパクトはあまりにも強烈で、18歳の若武者はその十字架を背負うことになってしまった。
2002年日韓ワールドカップの背番号11は、グループリーグ初戦・ベルギー戦で先制弾を叩き出した鈴木隆行。彼はトルシエジャパンのラッキーボーイとなり、まずまずの成功を収めたが、ワールドカップ出場は1回のみにとどまった。
2006年ドイツワールドカップはサプライズ招集の巻誠一郎、2014年ブラジルワールドカップは柿谷曜一朗と、それぞれ背番号11をつけた選手のインパクトは薄かった。玉田圭司はドイツワールドカップでゴールを挙げているが、背番号11を与えられた4年後の南アフリカワールドカップでは途中出場2試合のみでゴールはなかった。
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