西野ジャパンは今後も3バック継続へ
6月19日のロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦(サランスク)まで2週間。2日に直前合宿地のオーストリア・ゼーフェルト入りした日本代表が3日から本格的なトレーニングをスタートさせた。
冷たい大雨に見舞われた前日とは打って変わり、この日は穏やかな快晴。練習開始の17時も気温25度に迫る陽気だった。「有酸素系のフィジカルトレーニングから少しずつ入り、中程度のインテンシティーのトレーニングを行う」という西野朗監督の意向もあり、体幹強化、15分走を経て、2人1組のボールコントロール練習、5対2や6対2と実戦的な色合いを徐々に強めていき、最後は10対10+2フリーマンのゲームを実施。5月30日のガーナ戦(日産)で挑んだ3-4-3の新布陣に再びトライした。
主力組と目されるチームのDFには右から吉田麻也(サウサンプトン)、長谷部誠(フランクフルト)、昌子源(鹿島)、右ウィングバックに酒井宏樹(マルセイユ)、左ウィングバックに長友佑都(ガラタサライ)、ダブルボランチを山口蛍(C大阪)と大島僚太(川崎F)が組み、右シャドーは本田圭佑(パチューカ)、左シャドーは浅野拓磨(シュツットガルト)、1トップに大迫勇也(ケルン)という顔ぶれ。サポートメンバーの浅野が入ったのはこの位置に乾貴士(エイバル)を置きたいという指揮官の思惑が働いたと見られる。
「パラグアイ戦(12日=インスブルック)まではメンバー全員を起用すると伝えているし、戦い方も(3バックと4バックの)2つやってコロンビアにマッチングしていく」と西野監督が練習後に説明した通り、限られた準備期間で多彩な戦い方を模索するという考え方は不変。それが是と出るか非と出るかは、今後の行方を見守るしかないだろう。