元レアル・マドリーのラウール・ゴンサレス氏【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは将来的な監督候補として、クラブのレジェンドであるラウール・ゴンサレス氏を“育成”することを計画しているという。2日付スペイン紙『アス』が伝えた。
マドリーを率いていたジネディーヌ・ジダン監督は、先月31日に電撃退任を発表した。2016年1月の就任以来、わずか2年半でチャンピオンズリーグ3連覇など9つのタイトルを獲得する大きな成功を収めての退任となった。
ジダン監督の後任は現時点で未定だが、その先を見据えるマドリーは、「ジダン方式」でもうひとりの若手監督を育て上げることを計画しているのかもしれない。その対象とされるのは、クラブの象徴的存在として活躍したラウール氏だ。
ジダン監督も現役時代にはマドリーで活躍した選手だった。その後、カルロ・アンチェロッティ監督のもとでアシスタントを務めたあと、Bチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャを指揮。2016年1月にラファエル・ベニテス監督が解任されたことでトップチームを引き継いだ。
マドリーの環境を熟知していることに加え、選手たちやファンからの強い支持を受け、さらにBチームで経験を積んだことなどがジダン監督の成功に繋がったとみられている。ラウール氏にも同じことが期待されているようだ。
ラウール氏はすでにUEFA(欧州サッカー連盟)のAライセンスとBライセンスを取得。来年には、トップチームの指揮に必要なプロライセンスも取得できる見通しとなっている。準備が整えば、ジダン監督と同じ道を歩む可能性もあるのかもしれない。
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