イラン代表のカルロス・ケイロス監督【写真:Getty Images】
ロシア・ワールドカップ出場に向けて準備を進めているイラン代表だが、予定していた強化試合がキャンセルされたことで準備に苦戦する状況となっているようだ。
アジア予選を勝ち抜いてワールドカップ出場を果たしたイランは、本大会に向けてトルコ国内でトレーニングキャンプ中。当初は今週末にイスタンブールでギリシャ代表との国際親善試合を行うことが予定されていた。
しかし、トルコと緊張関係にあるギリシャはこの試合をキャンセル。イランサッカー連盟はギリシャ側を強く非難し、国際サッカー連盟(FIFA)に報告するとともに、サッカーにおけるギリシャとの「国交断絶」を宣言する声明を公式サイトに掲載した。
代替案としてコソボ代表との試合を組もうとしたが、それも実現せず。8日にモスクワで行われるリトアニア戦だけが、ワールドカップ直前の唯一の実戦機会となってしまった。
「準備については不当な批判を受けている。なぜイタリアと対戦しないのかなどと言われるが、そういう試合を組むだけの十分なリソースがないことは分かりきっている」とカルロス・ケイロス監督のコメントを『テヘラン・タイムズ』が伝えている。
「ワールドカップで最高のパフォーマンスを見せて批判を沈黙させられるはずだ」とケイロス監督はそれでも自信をのぞかせた。本大会ではイランはグループBでモロッコ、スペイン、ポルトガルとの対戦を予定している。
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