ヘントの久保裕也(左)とアンデルレヒトの森岡亮太(右)はともに日本代表から漏れた【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は先月31日、ロシアワールドカップに出場する日本代表メンバー23人を発表した。
同30日のガーナ戦でベンチ入りしていた26人から、MF井手口陽介、MF三竿健斗、FW浅野拓磨が落選。当初より招集されていなかったものの、追加招集が期待された選手たちの滑り込みもなかった。
西野朗監督が選んだ日本代表メンバーの発表を受け、ベルギーメディアは落胆をあらわにしている。アンデルレヒトに所属するMF森岡亮太と、ヘントに所属するFW久保裕也、ともにベルギー1部の強豪クラブの主力として活躍する選手がワールドカップ出場のチャンスを得られなかったからだ。
『フートバルクラント.com』は「2人のベルギーリーグの選手のワールドカップへの夢は破れた」と題した記事を公開し、「ジュピラー・プロリーグの黄金の2人が、ロシアワールドカップでのプレーを許されないことは、現在100%確かである」と森岡と久保の日本代表落選を驚きをもって伝えた。
2人がヴァイッド・ハリルホジッチ前監督のもとで確かな立場を築いていたことに触れ、西野監督の判断に疑問を呈している。
また、『ヘット・ニーウスブラット』紙は「西野朗監督は森岡亮太と久保裕也を23人の代表メンバーに選ばなかった。日本は経験豊富なメンバーとともにロシアへ行くことを選んだ」と、今季のパフォーマンスが優れていた2人よりも、単純に代表キャップ数の多い選手たちばかりのチームになったことを指摘している。
森岡は今季開幕をベルギー1部のワースラント=ベフェレンで迎え、そこでの活躍が認められて半年後に国内屈指の強豪であるアンデルレヒトに引き抜かれた。2つのクラブで主力としてプレーしてリーグ戦では計40試合に出場し13ゴール15アシスト(プレーオフ含む)という傑出した成績を残して大きな注目を浴びた。
久保もヘントの一員としてリーグ戦37試合に出場して11ゴール2アシストを記録(プレーオフ含む)。2シーズン連続で二桁得点を達成し、大いに存在感を発揮していた。
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