浦和レッズのFWアンドリュー・ナバウトがオーストラリア代表の勝利を引き寄せるゴールを挙げた【写真:Getty Images】
【オーストラリア 4-0 チェコ 国際親善試合】
日本代表や韓国代表に先立ってヨーロッパでキャンプ中のオーストラリア代表は、オーストリアのザンクト・ポルテンでチェコ代表との国際親善試合に臨んだ。
オーストラリアの先発メンバーは明らかにロシアワールドカップ本大会を意識したものだった。GKにマット・ライアン、最終ラインは右からジョシュ・リスドン、マーク・ミリガン、トレント・セインズバリー、アジズ・ベヒッチが入る。
中盤は3人で構成され、プレミアリーグのハダースフィールドで10番を背負うアーロン・ムーイをはじめ、マッシモ・ルオンゴ、トム・ロジッチといずれも欧州で活躍する選手が起用された。そしてウィンガーは右にマシュー・レッキー、左にロビー・クルーズと経験豊富な2人。1トップはリーグ戦で肩を負傷して状態が心配されていた浦和レッズのアンドリュー・ナバウトが先発起用された。
先制したのはオーストラリア。32分、右サイドを駆け上がったリスドンのクロスがファーサイドに流れると、左のクルーズが折り返し、最後はレッキーが押し込んだ。
さらに畳み掛けるオーストラリアは54分、ナバウトが右サイドの高い位置からプレッシャーをかけると、相手ディフェンスがヘディングでのバックパスをミスしてしまう。それを追いかけて自ら拾い、寄せてきたDFのポジショニングの甘さを突いてフェイントをかけ、ペナルティエリア内から右足を振り抜く。負傷明けのエース候補が復活を印象づける貴重な追加点を挙げた。
2点のリードを手にしたオーストラリアは61分にナバウトを下げて追加招集のジェイミー・マクラーレン、ロジッチに代えてジャクソン・アーヴァインを投入するなど、選手交代も進めていく。
そして72分、ムーイからのスルーパスを右サイドで受けたフリーのレッキーが、遅れて寄せてきたDFを切り返しでかわし、ニアサイドにシュートを突き刺してこの日2点目。頼れるベテランがオーストラリアのリードを3点に広げた。
80分には途中出場で右サイドバックに入った横浜F・マリノスDFミロシュ・デゲネクの上げたクロスが、相手DFに当たってオウンゴールに。オーストラリアの勝利が決定的となる4点目が生まれた。
オーストラリアはそのまま無失点で試合を終えてチェコに4-0で快勝を収めた。ワールドカップ前に残された教科の機会は現地時間9日のハンガリー戦のみだが、ベルト・ファン・マルヴァイク監督が急ピッチで構築を進めるチームはグループステージの戦いに向けて好スタートを切った。
【得点者】
32分 1-0 レッキー(オーストラリア)
54分 2-0 ナバウト(オーストラリア)
72分 3-0 レッキー(オーストラリア)
80分 4-0 オウンゴール(ユガス、チェコ)
【了】
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