日本代表、3大会連続出場となる5選手【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は31日、ロシアワールドカップに臨む日本代表のメンバー23人を発表した。
今回選出された23人中、2010年南アフリカ大会に出場して3大会連続となるのは、GK川島永嗣、DF長友佑都、MF長谷部誠、本田圭佑、FW岡崎慎司の5人。さらにこの5人は2014年ブラジル大会にも出場しており、加えてDF吉田麻也、酒井高徳、酒井宏樹、MF香川真司、山口蛍、FW大迫勇也の6人を加えて2大会連続は11人に及んでいる。
他国の状況を見てみると、10年南ア大会でグループステージ敗退、14年ブラジル大会でベスト8だったフランス代表は、3大会連続がGKウーゴ・ロリスのみ。2大会連続はDFラファエル・ヴァラン、MFポール・ポグバ、ブレーズ・マテュイディ、FWアントワーヌ・グリーズマン、オリビエ・ジルーの6人。
さらに10年南ア大会でベスト16、14年ブラジル大会でグループステージ敗退のイングランド代表は、3大会連続はゼロ。2大会連続はDFガリー・ケーヒル、フィル・ジョーンズ、MFジョーダン・ヘンダーソン、FWラヒーム・スターリング、ダニー・ウェルベックの5人となっている。
もちろん、スペインのように3大会連続が6人というチームもあるが、彼らは10年南ア大会の王者。しかも、そのリストはGKホセ・マヌエル・レイナ、DFセルヒオ・ラモス、ジェラール・ピケ、MFアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツ、ダビド・シルバという世界トップクラスの陣容である。
もちろん、各国様々な事情があるため単純な比較はできないが、フランスやイングランドは実力的に考えれば前回、前々回と不満の残る結果だったことで選手の入れ替えが活発に行われたという側面はあるはず。
さらに、イングランドは世界中から選手が集うプレミアリーグというリーグの特性上、若手が成長しにくいと言われ続けているが、19歳のDFトレント・アレキサンダー=アーノルドや20歳のFWマーカス・ラッシュフォードなど着実に排出され始めている。
西野朗監督は「実績のある、経験値のある選手だけではないと思っています」としながらも「ただやはり、若い選手たち、これからのサッカー界を担っていく選手たちは、もっとそういう選手たちを超えることを考えなければいけない」と語った。
一方で、24歳のFW久保裕也や23歳の中島翔哉は所属クラブで十分な活躍を続けたにも関わらず、候補選手27人選出の段階で選外となっている。現在のパフォーマンス、年齢、様々な側面から見ても彼らが中心であるべきという声も少なくない。
今回のワールドカップメンバーは、育成や代表選手の見極めなど、多くの面で今後に課題を示す23人と言えるだろう。
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