アトレティコ・マドリーを退団したフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
J1のサガン鳥栖が元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを獲得したという記事をJリーグ公式サイトが掲載し、その後削除した一件は、スペインなど各国メディアでも注目されている。
アトレティコ・マドリーを2017/18シーズン限りで退団したトーレスの去就は未確定だが、鳥栖への移籍も可能性のひとつだと国内外のメディアで報じられていた。そのタイミングで、30日にはJリーグ公式サイトに鳥栖がトーレスを獲得したという「31日付」の記事が掲載された。
記事はまもなく削除され、Jリーグは「事実と異なる記事が閲覧できる状態になっておりました」と謝罪を行った。だが、実際にはトーレス加入が決定していないにもかかわらず作成された記事を誤って掲載したのか、あるいは実際に予定される獲得発表を「フライング」で公開してしまったのかは定かではない。
この件は多くの海外メディアでも伝えられているが、「フライング発表」であったという捉え方が圧倒的だ。スペイン紙『マルカ』は、「明らかにJリーグは、まもなく正式なものとなる可能性のある出来事を、望まない形で先行させてしまったようだ」と述べている。
スペイン『アス』紙も、「Jリーグがトーレスの移籍をミスにより先行発表」、英紙『ザ・サン』も「Jリーグ公式サイトが誤って発表をリーク」、イタリア『イタスポルトプレス』も「ミスによりスペイン人FWの未来が明かされる」と、各国メディアともトーレスの鳥栖移籍自体は近々実現すると考えているようだ。
【了】