ウイングバックに求められる攻守のポイント
その右サイドは本職サイドバックの酒井宏樹とより攻撃的な原口元気が競っており、酒井宏樹がスタメンとなれば、原口はシャドーに入る可能性もあるが、キャラクターの異なる2人をうまく使いこなせれば、相手や状況に応じた効果的なオプションになる。
一方の左サイドは長友佑都が絶対的な存在で、もし固定的に[3-4-2-1]を使い続ける場合は大車輪の働きを求められることになるかもしれない。
その両ウィングバックと対面するガーナのサイドは[4-2-3-1]で二枚が縦に並ぶため、ライン際では日本が数的不利となるが、シャドーや3バックの左右の関わり方で変わる。そこを酒井宏樹あるいは原口、そして長友がどこまで引き出し、あるいは引っ張られすぎない様に振る舞うのか。そこが攻守両面のキーポイントになる。
ガーナはバルセロナ相手にハットトリックを達成したエマニュエル・ボアテング(レバンテ)がウィングの一角で起用される見通しで、アチェアンポング(天津泰達)やナナ・アンポマー(ベベレン)といった縦の突破力に優れるウィングもいる。
そして左サイドバックには多くのビッグクラブが獲得を狙うルモール・アグベニェヌ(スポルティングCP)が構える形で、右のアンディ・イアダム(レディング)とともに高い推進力を生み出す。
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