“1.5.軍”ではない、強国ガーナ
ロシアワールドカップを直前にひかえた日本代表は国内最後のテストマッチであるガーナ戦にのぞむ。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督から指揮をひきついだ西野朗監督は[3-4-2-1]という新システムをかかげて挑むが、本体は“仮想セネガル”となるはずの相手チームに目が向いておらず自分たちの形を模索するところに意識を強めざるをえない事情が表れている。
これまで3大会連続でW杯に出場していたガーナはアフリカ予選でエジプトに敗れ、ウガンダにも勝ち点で上回れるという屈辱を味わう形で予選敗退した。途中からチームを引き継いだクワシー・アッピア監督は予選後も「ブラックスターズ」を率いることになり、世代交代を進めながら9月にスタートするアフリカ選手権の予選に向けて準備を進めている。
「ケガ人が多く連れてこられない選手たちもいました」とアッピア監督は語るが、この日本戦と6月8日のアイスランド戦しかテストのチャンスが無いこともあり、今回のメンバーが“1.5軍”といった様な考えはないようだ。
「今回連れてきたメンバーは競争力のある優れた選手たちです。明日の試合を観て、今回連れてきたメンバーの見方が変わってくれれば良いなと思っています。全員ヨーロッパでプレーしているトッププレーヤーを連れてきました」
特にアトレティコ・マドリーで活躍するトーマス・パーテイを擁する中盤はアフリカ屈指であり、テクニカルな面にフォーカスすればセネガルより質で上回ると見られる。その他には、身体能力が高く戦術眼に優れるアフリイェ・アクア(トリノ)あたりがスタメン候補だ。