日本代表の岡崎慎司【写真:Getty Images】
日本代表は29日、ガーナ代表との国際親善試合に向けた前日練習を行った。
21日から始まった合宿も9日目を迎え、この日の練習は冒頭15分のみで非公開に。西野朗監督のもとで新たに取り組んでいる3バックの連係や、戦術面の確認を行ったと見られる。
負傷を抱えたまま日本代表に合流し、合宿開始当初は別メニュー調整を強いられていたFW岡崎慎司は「自分は100%やれるという状態」と語り、ガーナ戦の出場に意欲を燃やした。
いよいよロシアワールドカップのグループリーグ初戦が約3週間後に迫り、ガーナ戦は日本国内で最後の強化試合となる。岡崎は「みんなが同じ方向に向くための大事な試合になる」と語り、「たくさんの人に期待してもらえるような試合をしなければいけない」と気を引き締めていた。
代表111キャップという実績を誇りながら昨年10月以来は招集外が続いていた岡崎。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の解任と西野監督の就任によって、約半年ぶりに日本代表復帰を果たした。
負傷を抱えながらもワールドカップ出場に向けてアピールしていく必要のあるベテランストライカーは「どういう戦いをしていかなければいけないのか、見えるような試合をしなければいけない」と述べ、精神面でも戦術面でも状況に応じて「自分たちが勝つために何をしなければいけないのか」を意識する重要性を説いた。
そしてガーナ戦では「課題もまた必要」だと岡崎は言う。ワールドカップに向けて修正しなければいけない点を発見し、臨機応変さも磨かなければならない。勝つだけでなく、チームの現在地を正確に把握するための一戦だ。
とはいえ岡崎自身もワールドカップ出場に向けて立場は安泰ではない。3度目の世界の舞台に立つためには、コンディションを万全に整え、ゴールという結果も必要になる。それでも32歳は「自分も含めて、明日が全てではないですけど、明日から始まる」冷静だった。
「(ワールドカップには)やっぱり出るだけでは意味がないという気持ちで今までもやってきましたし、そこで結果を出すという強い気持ちで、それがチームにいい影響になるように今もやってきている。
そういう意味では(23人の)メンバーに入るかどうかというよりは、入ってどうするかということを常に考えている。ワールドカップで自分が結果を出すために、チームが結果を出すために得点が必要になってくると思うので、そういう部分に対して強い気持ちで臨みたいとおもいます」
(取材・文:舩木渉)
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