イタリア代表に復帰したマリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】
ニースに所属するFWマリオ・バロテッリは久々のイタリア代表復帰を果たし、ゴールも記録した。だが、一部の心無い観客からの人種差別の対象にもなってしまった。
ロシア・ワールドカップ予選敗退からの再起を図るイタリア代表は、現地時間28日に行われた国際親善試合でサウジアラビア代表と対戦。ロベルト・マンチーニ新監督の初陣となった。
ニースで復活を果たしたバロテッリはこの試合で約4年ぶりの代表復帰を果たし、先制ゴールも記録。2-1の勝利に貢献した。マンチーニ監督はバロテッリを今回のチームの副キャプテンにも指名していた。
だが、スイスのザンクト・ガレンで開催されたこの試合の観客席には、バロテッリを対象にしたとみられる人種差別的な横断幕も掲げられていた。「オレのキャプテンはイタリアの血筋」という言葉が書かれたものだ。バロテッリはイタリアで生まれ育ったが、両親はガーナからの移民であり、イタリア市民権を取得したのは18歳の時だった。
バロテッリは試合後に、この横断幕の写真を自身のインスタグラムアカウントで投稿。「オレたちは2018年にいるんだ。もう十分だ。目を覚ましてくれ!」とコメントを添えている。
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