ガーナ戦の前日練習を行った日本代表【写真:編集部】
日本代表は29日、横浜市内で30日のガーナ代表戦に向けての前日練習を行った。
ピッチに出てきた選手たちはボール回しでウォーミングアップし、その後ピッチ中央に集まりミーティング。約3分間で終了し、ランニングそしてストレッチへと移った。この日は冒頭15分のみ公開で、ボールを使った練習に入る前に非公開となった。
選手らの表情は明るい。ボール回しの最中は談笑する姿も多かった。ハリルホジッチ前監督時代はピリピリとした雰囲気の時が多く、表情も強張っている時が多かったが、正反対の雰囲気と言えるだろう。
まだロシアワールドカップへ行く23人のメンバーは決まっていないが、競争というよりは共存といったところか。だが、ここから確実に数人が落ちる。ガーナ戦のパフォーマンス次第では、主力と考えられている選手が落ちても不思議ではない。ポジションを「争う」「奪う」という空気感があまりないのは気がかりだ。
ガーナ戦は3バックを試すことは確実だ。西野朗監督は、昨日までの合宿で繰り返し試行していた3バックを国内最後の試合となるガーナ戦でぶつけてみて、コロンビアに通用するかどうか見極めるつもりだ。
この日の記者会見でも「コロンビアをベースに考えたい。4バックか3バック、どういう形がベストなのか。トライし、ベースになるのかどうか」と西野監督は発言している。3バックをまずは試し、状況次第で慣れた4バックに戻すのだろう。
西野ジャパンは急造チームだ。まずは「自分たち」を高めることに注力し、オープンな状態でも新フォーメーションの練習を繰り返した。西野監督も隠すことなく話す。今後チームパフォーマンスをどれだけ上げられるか、そしてそれがワールドカップでどれだけ通用するのか注目だ。
ガーナは親善試合ということもあって、日本の分析はほとんどしないだろう。だが、コロンビア、セネガル、ポーランドはしっかりと分析してくる。日本の情報が筒抜けであることを忘れてならない。
(取材・文:植田路生)
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