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日本代表 6年前

西野J、W杯メンバー23選手選考の現状。落選は中盤から前線の選手? 練習で見えた序列とは

text by 青木務 photo by Getty Images

香川に求められる結果。三竿はアンカー起用も視野に?

 3バックの戦術練習で山口蛍は常にダブルボランチの一角に据えられており、ファーストチョイスだと思われる。彼のパートナーには柴崎岳と大島僚太が入っている。

 そのため、井手口陽介と三竿健斗の序列が高くないように映る。井手口は所属クラブで満足な出場機会を得られぬまま合流となった。その分、本人のモチベーションは高いはずだが、試合勘など不安な面はある。

 三竿もアピールできているとは言い難い。ただ26日の練習で、チームはいくつか布陣を試した中で[4-3-3]にも取り組んでおり、そこで三竿はアンカーを務めた。身長181cmと海外の選手と比較すれば小柄だが、日本代表のフィールドプレーヤーでは長身の部類に入る。果敢にボールを刈りに行くスタイルが持ち味だが、バランサーにもなれる。他のボランチとは異なる特徴も備えており、オプションとして残しておく手はある。

 アタッカーの人選も悩みどころだ。原口元気は右ウイングバックにトライしており、“ポリバレント性”が評価されるのではないか。宇佐美貴史は2シャドーの一角の第一候補。本田圭佑も当落線からは一歩抜け出た印象だ。CFの優先順位は、戦術練習を見る限り大迫勇也、岡崎慎司、武藤嘉紀の順番だろう。

 そうなると香川真司、浅野拓磨、武藤はガーナ戦でインパクトを残す必要がある。部分合流にとどまっている乾貴士の状態も気になるところ。

 特に香川、浅野、武藤の3人は、競争相手である乾と岡崎のコンディション次第でメンバー入りの確率が上下するのではないか。

 短い準備期間の中、西野朗監督はどのような決断を下すのか。ロシア行きの切符を手にする23人の顔ぶれは、31日に発表される。

(取材・文:青木務)

【了】

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