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代表 6年前

その実力、世界クラス。セネガルのマネ、相手を黙らす爆発力。吉田は当然警戒、それでも…【W杯 日本を襲う猛獣たち】

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 松澤浩三 photo by Getty Images

かつての同僚・吉田麻也も絶賛

サディオ・マネ&吉田麻也
吉田麻也はかつて共にプレーしたマネを大絶賛している【写真:Getty Images】

 サウサンプトン時代は利己的なプレーが目立ち、中堅クラブで王様として振る舞うタイプの選手だと思われていた。実際、2年前にリバプール移籍が決定する少し前、セント・メアリーズの記者席で近くに座っていたセインツOBの解説者と地元の番記者が「成功してほしいけど、難しいんじゃないか」と話していたのも覚えている。

 かくいう筆者も、コップのファンの前でマネが大成する可能性は低いだろうと、懐疑的な目を向けていた。しかしながら、リバプールではクロップ監督のもと、確実に状況判断が改善され、プレー選択の幅が広がった。

 強引にいくところといなかいところ、ドリブルするかパスで崩すかといった、攻撃の局面で判断力が向上したことに加え、ボールを失った際には必死にリトリートして敵の選手をマーキングする姿もしばしば見かける。

 総額3850万ポンドの移籍金でステップアップし、レギュラーの座をガッチリつかんで、しっかりと結果を残しているのである。リバプールではサウサンプトン時代よりさらにハイペースでゴールも決めている。セインツ時代の75試合25得点14アシストに対して、レッズでは72試合32得点17アシストである。
 
 サウサンプトン時代に2シーズンをともにした吉田は、ワールドカップで同グループになったチームのエースを「すごく真面目で野心的で向上心があって、もちろん技術、スピードというのもそうですけど、メンタリティーが非常にいい選手だと思う。素晴らしい選手ですね」と絶賛する。掛け値なしの本気の意見だろう。

 昨年12月にロシアワールドカップの組み合わせが決定して以来、同僚の日本人記者が試合後のマネにインタビューをする姿を数回見てきたが、彼らは一同に「気さくだった。『短い時間だけ』と前置きしながら、とてもよく話してくれた」と言っていた。

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