CL、プレミアリーグともに充実のシーズン
開幕から3戦連続ゴールと昨季の好調を維持してシーズンをスタートしたリバプールのサディオ・マネ。しかし4戦目のマンチェスター・シティー戦で危険なプレーにより一発退場となり、直後の2試合で出場停止。さらに10月にはハムストリングの怪我で1カ月強も戦列を離れた。
その影響もあり前半戦は波に乗り切れなかったが、新年に入ってチームの調子が上昇すると同時に、このセネガル代表の勢いも一気に加速する。特にチャンピオンズリーグでは敵地でのポルト戦の固め打ちを含めて、ノックアウトステージだけで6得点。シーズンを通じて10得点は、得点ランキングトップに君臨するクリスティアーノ・ロナウドの15ゴールには及ばないものの、チームメイトのロベルト・フィルミノとモハメド・サラーと2位タイで並んでいる。
プレミアリーグでも最終的に10得点7アシスト。特に終盤戦では、ゴールラッシュを続けるものの疲れが見え始めた様子のサラーに対して、自慢のスピードを生かして対戦相手のDFに襲い掛かるマネの怖さが目立っていた。
リーグ戦最終戦のハダースフィールド戦でも、ゴールこそなかったが、前半に何度も決定的な場面を演出していた。
マネの最大の特徴は爆発的なスピードだ。その速さを生かして敵守備の裏を狙うのも上手ければ、スキルフルなドリブルで一瞬のうちにDFを抜き去ることも可能。2列目のどの位置でもプレーができ、さらにワントップにも対応する。
中央でプレーする際には中央突破もすれば、サイドに開いてDFを引き付ける動きができ、逆にワイドエリアでプレーする際にはウィングプレーとカットインの両方を得意とする。右利きだが左足の威力と精度も十分で、何より一番脅威となるのは、抜群の決定力だ。