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その実力、世界クラス。セネガルのマネ、相手を黙らす爆発力。吉田は当然警戒、それでも…【W杯 日本を襲う猛獣たち】

1ヶ月後に迫ったロシアワールドカップ。日本はグループHでコロンビア、セネガル、ポーランドの3か国と激突する。本大会へ向け改めて確認しておきたいのは対戦国の要注意人物たちだ。フットボールチャンネルでは日本と対戦する3か国の“猛獣”たちを紹介していきたい。今回はセネガル代表のFWサディオ・マネを取り上げる。(取材・文:松澤浩三【イングランド】)

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 松澤浩三 photo by Getty Images

CL、プレミアリーグともに充実のシーズン

サディオ・マネ
セネガル代表のサディオ・マネ【写真:Getty Images】

 開幕から3戦連続ゴールと昨季の好調を維持してシーズンをスタートしたリバプールのサディオ・マネ。しかし4戦目のマンチェスター・シティー戦で危険なプレーにより一発退場となり、直後の2試合で出場停止。さらに10月にはハムストリングの怪我で1カ月強も戦列を離れた。

 その影響もあり前半戦は波に乗り切れなかったが、新年に入ってチームの調子が上昇すると同時に、このセネガル代表の勢いも一気に加速する。特にチャンピオンズリーグでは敵地でのポルト戦の固め打ちを含めて、ノックアウトステージだけで6得点。シーズンを通じて10得点は、得点ランキングトップに君臨するクリスティアーノ・ロナウドの15ゴールには及ばないものの、チームメイトのロベルト・フィルミノとモハメド・サラーと2位タイで並んでいる。

 プレミアリーグでも最終的に10得点7アシスト。特に終盤戦では、ゴールラッシュを続けるものの疲れが見え始めた様子のサラーに対して、自慢のスピードを生かして対戦相手のDFに襲い掛かるマネの怖さが目立っていた。

 リーグ戦最終戦のハダースフィールド戦でも、ゴールこそなかったが、前半に何度も決定的な場面を演出していた。

 マネの最大の特徴は爆発的なスピードだ。その速さを生かして敵守備の裏を狙うのも上手ければ、スキルフルなドリブルで一瞬のうちにDFを抜き去ることも可能。2列目のどの位置でもプレーができ、さらにワントップにも対応する。

 中央でプレーする際には中央突破もすれば、サイドに開いてDFを引き付ける動きができ、逆にワイドエリアでプレーする際にはウィングプレーとカットインの両方を得意とする。右利きだが左足の威力と精度も十分で、何より一番脅威となるのは、抜群の決定力だ。

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