試合後のリバプールGKロリス・カリウス【写真:Getty Images】
現地時間26日に行われたチャンピオンズリーグ決勝でリバプールはレアル・マドリーに1-3で敗れた。同クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラード氏は、GKロリス・カリウスの試合後の姿勢を評価している。英『BTスポーツ』の中でのコメントを『リバプール・エコー』が伝えた。
カリウスはこの大一番で最も目立ってしまった一人だった。0-0で迎えた51分、アンダースローで右サイドに渡そうとしたボールを相手FWカリム・ベンゼマに触られてしまい先制を許すと、1点ビハインドの83分にもミス。早く攻撃に転じたかったのか、本来弾くべきのガレス・ベイルの無回転シュートをキャッチしにいった結果、ファンブルで追加点を許した。
試合後ピッチに倒れ込んで起き上がれない様子だったカリウスは、リバプールサポーターのところへ向かい、涙を流しながらファンに謝るような姿勢を見せた。
ジェラード氏は「意図してミスをする選手はどこにもいない。彼はファンのところへ行った。私はその姿勢に感心したよ。リバプールのファンは、これから厳しいときも支えてくれる」とコメント。「ただ、彼にとっては厳しい数ヶ月が待っているだろうね」と、精神的につらい夏が待っていることも予想した。
ジェラード氏は現役だった2013/14シーズンの終盤戦、優勝争いを演じている中で自陣で足を滑らせてしまい、チェルシーに敗れるきっかけをつくってしまった。そういった苦い過去も経験しているだけに、カリウスの心情を理解できるのかもしれない。
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