日本代表の槙野智章【写真:Getty Images】
日本代表は26日、千葉県内で今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けて練習を行った。
この日、西野ジャパンはゲーム形式のメニューで3バックにトライした。最終ラインの一角でプレーした槙野智章は「浦和の3枚(のイメージは)ちょっと置いといてほしいです」と述べ、こう続けた。
「代表で求められる3枚の仕事っていうのはですね、攻撃のところよりも守備のところだと思ってます。僕はボールを持って前線に駆け上がるってことはないと思います。守備のところで言えば、マッチアップする選手に対してガッチリと行けるようなシステムだと思ってます。前の選手のファーストディフェンスがハッキリすることで、ボールの取りどころが明確になるっていうのがこのシステムの良さだと思ってます」
ワールドカップでは耐える時間が長くなると思われ、後ろが5枚になるシーンも増えそうだが、槙野は「中盤のワイドの選手ができるだけ最終ラインに吸収されないようなやり方をしたい」と話す。
さらに「できるだけ高い位置でプレスをかけていきたいっていうのが狙いだと思う」と言う槙野は、3バックの左右の選手が重要な役割を担うと説明する。
「今日で言ったら吉田(麻也)選手と僕がやってたポジションがかなり運動量多く、そして頭を使ってプレーしないといけないと思ってます。できるだけ中盤のワイドの選手たちを動かすことが必要になってくると思います」
3枚で守るとなるとサイドのスペースが空くが、「僕たちのストッパーのポジションのマッチアップっていうのがポイントになると思ってます」と意欲を見せる。さらに「そこで逆に相手を止めること、自由にさせないことができれば、攻撃を活性化できると思ってます」
また、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が植え付けようとした要素も活かすつもりだ。
「このチームが立ち上がってデュエルって部分がありますけど、そのデュエルでしっかり勝ち切る、空中戦、地上戦のところ。しっかりボールを奪いきるところっていうのを増やしていければ、より攻撃的には行けるんじゃないかなとは考えてます」
前体制で主力CBに成長した槙野は、世界を相手にどのようなパフォーマンスを見せるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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