フォルトゥナ・デュッセルドルフの宇佐美貴史と原口元気【写真:Getty Images】
来季のブンデスリーガ1部に昇格するフォルトゥナ・デュッセルドルフは、今季レンタルで所属していたFW宇佐美貴史とFW原口元気をチームに引き留めるべく動いているようだ。地元紙『ライニッシェ・ポスト』が26日付で伝えた。
宇佐美は昨夏にアウクスブルクからのレンタルでデュッセルドルフに加入。原口は1月にヘルタ・ベルリンから同じくレンタルで加入した。デュッセルドルフは最終的に2部で優勝を飾り、来季の1部昇格を決めている。
宇佐美と原口の2人は、「昇格に大きな役割を果たした」と地元紙から高く評価されている。原口の加入した1月以降、チームは29得点を記録しているが、2人は合計7得点7アシストで約半分の14得点に絡んだというデータも紹介している。
デュッセルドルフは来季の1部での戦いに向け、2人をチームに残したいと考えているようだ。宇佐美に関してはアウクスブルクとの交渉が順調とみられ、まだ合意には達していないものの「ワールドカップ前に結論が出るかもしれない」という見通しが伝えられている。
一方で、原口に関しては状況が異なる。ヘルタは原口がワールドカップで活躍を見せることで、イングランドなどへ高く売却できることを期待しているという。そのシナリオが実現しなかった場合にはデュッセルドルフにも獲得の可能性が出てくるが、「デュッセルドルフがそれまで待ちたいと思うかどうかは疑問」と地元紙は述べている。
宇佐美と原口はともに30日に行われるガーナ代表との国際親善試合に向けた27人の日本代表メンバーに選ばれており、ワールドカップに向けた23人の最終メンバー入りも目指している。代表での戦いに加え、来季の去就も気になる状況だ。
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