日本代表、負傷者減らず。青山の離脱も決まり…
21日の西野朗新監督率いる日本代表の始動から4日。24日のトレーニングから国内組の山口蛍(C大阪)、昌子源(鹿島)ら6人に加え、海外組の柴崎岳(ヘタフェ)の7人が合流。チームは合計18人になり、ようやくワールドカップ本番に向かう雰囲気になってきた。
本田圭佑(パチューカ)ら初日合流組と槙野智章(浦和)ら23日合流組が6対6のゲームを行い、少ないタッチ数でシンプルにつないで素早くゴールを狙う形を確認するなど、新生・日本の戦い方の一端も垣間見えるようになってきた。
だが、同日から参加予定だった青山敏弘(広島)が右ひざの痛みで離脱するというショッキングな出来事も起きるなど、負傷の連鎖は依然として続いている。右太もも前を痛めている乾貴士(エイバル)はようやく小走りできるようになった段階で、20日の名古屋グランパス戦で脳しんとうに見舞われた中村航輔(柏)も回復プログラムをスタートさせたところだ。
すでに実戦復帰は果たしているものの、4月に左ひざを痛めた酒井宏樹(マルセイユ)や左足首負傷で2~5月の約3ヶ月間離脱した香川真司(ドルトムント)もコンディション面が懸念される。西野ジャパンは「野戦病院」に近い状態に陥っている。
とりわけ、左足首のじん帯を痛めている岡崎慎司(レスター)が厳しい状況に直面している。今回の合宿初日から参加こそしているものの、全体練習への合流はまだ叶っていない。
24日の練習後の岡崎は「25日から全体が合流するんで、そのあたりから入っていければいい。多少は痛みもあるけど、いきなりすっと消えるわけじゃないし、みんなどこかしら痛みは持ってやってる。自分も行かないと感覚も分かんないし、できるだけ早く復帰したい。西野さんともよく話しているんで、しっかり自分で見極めてやっていきます」と焦燥感をにじませつつも、必死に自分を抑えている様子が色濃く感じられた。
負傷者がどのタイミングで復帰するのか、どうコンディションを上げていくのかというのは、ワールドカップの成否を大きく左右する。それは過去のケースからも言えることだ。とりわけ明暗を分けたのが、2010年南アフリカワールドカップの中村俊輔(磐田)と松井大輔(横浜FC)だった。