日本代表は24日、今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けて千葉県内でトレーニングを行った。

　練習開始の直前には、バルセロナやスペイン代表で数々の偉大な功績を残してきたアンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸加入が正式に発表された。

　この話題について質問を受けたMF山口蛍は「Jリーグが変わるかはわからないですけど、確かに今まで来た選手の中でも本当にイニエスタは別格だと思う」と、世界トップレベルのスター選手の日本移籍に率直な感想を述べた。

　一方で「個人的な思いを言うと、（Jリーグに）来てほしいけど、まだあのレベル（欧州CLなど）で試合を見ていても全然できたから、まだ向こうでやっていてほしかったなと。僕はその感想の方が強いかなと思います。対戦できることはJリーグも含めていいですけど、まだ全然できるのに何で来たのかなってちょっと思いますけど」と、チャンピオンズリーグなど世界最高峰の舞台でイニエスタのプレーが見られないことへの名残惜しさも語った。

　山口はセレッソ大阪の一員として、元ウルグアイ代表FWのディエゴ・フォルランと共にプレーした経験を持つ。だが、2010年南アフリカワールドカップMVPのストライカーは、わずか1年半で日本を去ることになってしまった。

　その当時を振り返る山口は「ディエゴは35歳くらいで来て、体もそんな全盛期みたいには動けなかったし、点を取るところだけにフォーカスしてた部分もあった」と述べつつ、「扱い方を含めてうまくやっていかなくちゃいけないと思う」と神戸に忠告。スター選手との共存はやはり難しいようだ。

　とはいえイニエスタが加入した神戸は「間違いなく強くなることは変わりない」と山口は分析する。そして「楽しみにしています」直接対決への意欲を口にしていた。

（取材：元川悦子、文・構成：編集部）

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