世界屈指のウインガー、マネ。かつての同僚を止められるか
恥骨炎を患って手術を受けた影響で、3月シリーズを欠場していた世界屈指の右サイドアタッカー、フアン・クアドラード(ユベントス)もその後に復帰。さらにパワーアップしたコロンビアの攻撃陣を封じる「3ヶ条」を、吉田はすでにイメージしている。
「スペースを与えない。前を向かせない。それらを90分間やり続けられるかどうか。特別な必殺技というか、見出しでポンと載るようなことではないですけどね」
すべてはプレミアリーグの舞台で実践してきたこと。だからこそ「いつも通り」と、吉田は語気を強める。そして、愚直さと根気強さ、メンタルの強さを要する「3ヶ条」は、グループリーグ第2戦で対戦するセネガル代表のエース、サディオ・マネにも当てはまる。
世界でも屈指の快足ウインガーとして対戦相手の脅威となるマネは、サウサンプトンで2年間にわたって吉田と同じ時間を共有。2016/17シーズンからは名門リバプールの一員として、吉田とプレミアリーグの舞台で対峙してきた。
「向こうも(僕のことを)わかっていますからね。お互い様かなと思いますけど、手の内をわかっているという意味では、ディフェンスのほうが有利と言えるかもしれない。とにかくサウサンプトンにいたときより格段に成長しているし、乗っているときの彼(を止めるのは)は本当に難しい」
マネが3トップの右なのか、左なのか、あるいはロシアワールドカップへ向けて準備中の3バックシステムのトップ下に入るのかはわからない。それでも、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)から加入したサウサンプトンで、さらなる飛躍を求めて努力していた姿を吉田は忘れていない。
「いつもジムで一緒でしたから。彼は本当に真面目で、アフリカンらしからぬ向上心ももっていた。なので、ある意味で(対戦が)すごく楽しみです」