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日本代表 7年前

過去最高の宇佐美貴史を見せられるか。クラブで絶好調、西野監督の愛弟子にかかる期待

日本代表合宿も2日目が終わり、参加選手それぞれのコンディションの良し悪しも見えてきている。その中でも状態の良さと精神的な充実ぶりをうかがわせるのが、宇佐美貴史だ。フォルトゥナ・デュッセルドルフのブンデスリーガ2部優勝に貢献した、西野朗監督の「愛弟子」とも言える天才アタッカーが覚醒のときを迎えようとしている。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

西野監督がチームに求める「バランス」

宇佐美貴史
宇佐美貴史は日本代表合宿でコンディションの良さをアピールしている【写真:Getty Images】

 21日から千葉県内でスタートしているロシアワールドカップ本大会に向けた日本代表の事前合宿。2日目も本田圭佑(パチューカ)や香川真司(ドルトムント)ら10人が参加し、インターバル走やサーキットトレーニングなどフィジカル重視のメニューが行われた。

 左足負傷の岡崎慎司(レスター)は多少強度を上げた練習をこなせるようになったが、依然として別メニュー調整が続いている。右太もも負傷で帰国を早めて宿舎入りしている乾貴士(エイバル)も2日連続で欠席。西野朗監督もケガ人続出の現状をどう乗り切るか頭を痛めていることだろう。

「戦術的な話はまだあんまりしてない」と吉田麻也(サウサンプトン)が言うように、新生日本代表のロシアでの戦い方は明確に定まっていない。コロンビア、セネガル、ポーランドという格上相手の3試合を想定し、3バック採用の可能性もあると見られている。

「3枚と4枚は全然違うんで、何を変えなきゃいけないと言われてもありすぎるんで。誰が出るかにもよるし、3バックなのか5バック気味なのかによってもまた変わってくるんで、ちょっとやってみないと分からないですね」と守備の要も手探り状態であることを吐露したが、とにかく今の代表に求められる最重要テーマは、進むべき方向をハッキリさせること。新指揮官がここからどのような舵取りをするのかは、大いに注目されるところだ。

 西野監督は1996年アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」のような超守備的な戦い方もできるし、ガンバ大阪を2008年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇へ導いた頃のような攻撃的スタイルも採れる指導者。Jリーグでは攻撃サッカーのイメージが強いものの、「バランスの取れたチーム構成」というのは一貫していた。

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