日本代表の吉田麻也【写真:Getty Images】
日本代表は22日、千葉県内で今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けて練習を行った。
ロシア・ワールドカップまで2ヶ月あまりとなった時点でヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が電撃解任され、西野朗監督が就任。ディフェンスリーダーのDF吉田麻也はその影響について、「僕が聞きたいです。まだやってないですからね。戦術的な話はまだあまりしていないですね」と語る。
西野監督は守備をこれまでの4バックから3バックに変更するのではないかとも言われる。「3枚と4枚で全然違うので、何を変えなきゃいけないって言われるとありすぎて。誰が出るかにもよるし、3バックなのか5バック気味なのかによってもまた変わってくると思うので、やってみないと分からないですね」
「コロンビアに限らずどのチームに対しても、スペースを与えずにコンパクトな守備で粘り強く守ることが大事だと思います」と吉田。「それはワールドカップに限らず、日頃からやっていることの積み重ねが出るので。イングランドでも毎週毎週そういう相手とやってきたので、いつも通りです」
コロンビアとは2大会連続の対戦となるが、グループ最終戦で勝つしかなかった前回と、初戦で激突する今回では状況が異なると吉田は語る。「(前回は)スペースも多くあったので自由にやらせてしまいましたけど、今回は1試合目でお互いに固さもあるだろうし、難しさもあるだろうし、もっと拮抗した試合になると思います」と見通しを述べた。
その中で、中心選手のMFハメス・ロドリゲスを止められるかどうかはやはり戦況を大きく左右する。「もちろん彼に対してスペースを与えなかったり、自由を与えなかったりというのが大事になってくるとは思います」と吉田も語った。
前回大会での対戦経験に加え、吉田は今年3月にもコロンビアの親善試合を観戦。「非常に強いなと思いましたね。テレビで見るとの違って、より相手の情報が明確にインプットされました。見に行く価値があった試合だったと思います」とその印象を語る。
また、第2戦で対戦するセネガルのFWサディオ・マネ(現リバプール)はかつてのチームメートであり、吉田にとっては特徴を熟知する選手。「いつもジムで一緒だったので、会えるのはすごく楽しみです」とコメントしている。
「向こうも分かっていますから、そこはお互い様かなと。手の内を分かっているというとディフェンスの方が優位かもしれないですけど、サウサンプトンの時より格段に成長していると思うし、乗ってる時の彼はほんとに難しいなと思います」と警戒する様子を見せた。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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