ペルー代表のパオロ・ゲレーロ【写真:Getty Images】
先日、国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)がペルー代表FWパオロ・ゲレーロの出場停止期間を14ヶ月伸ばすことを発表。これにより、ロシアワールドカップ欠場が決定した。しかし、あらゆるところから同選手の本大会出場を望む声があがっていると、21日に米国メディア『ザ・ニューヨークタイムズ』が報じている。
昨年10月5日に行われたワールドカップ南米予選のアルゼンチン戦後、禁止薬物であるコカインが検出された。当初、国際サッカー連盟(FIFA)は1年間の出場停止処分を下していたが、ゲレーロの控訴もあり6ヶ月に短縮。
この決定により、来月開幕するワールドカップに出場することが可能となったが、現地時間14日にCASはゲレーロの出場停止期間を14ヶ月延長すると発表した。13日に発表されたペルー代表候補メンバーには入っている。しかし、処分が解けるのは2019年1月になるため、ワールドカップ出場の道は閉ざされた。
だが、ここにきて、あらゆるところから同選手の本大会出場を望む声があがっている。同メディアによると、国際プロサッカー選手会(FIFPro)に加えワールドカップのグループリーグで対戦するフランス代表、デンマーク代表、オーストラリア代表の主将がFIFAに向けて「ゲレーロに対する出場停止の一時中断を求める」請願を表明したとのこと。
さらに数千人のペルーサポーターが首都リマにあるスタジアム(エスタディオ・ナシオナル)まで行進し、ゲレーロに対する支持を表明した。各地でゲレーロのワールドカップ出場を求める声があがっているが、果たして出場停止の一時中断は実現するのだろうか。
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