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Jリーグ 7年前

湘南・坂圭祐、大型FWにも屈しない174cmのCB。磐田エースとの対戦で得た成長への意欲

明治安田生命J1リーグ第15節、湘南ベルマーレ対ジュビロ磐田のゲームが行われ、1-0でホームチームが勝利を収めた。この試合で無失点に貢献したのは、大卒1年目のルーキー坂圭祐だ。今季、湘南で飛躍を続ける23歳は磐田とのゲームで更なる成長への意欲を見つけ出した。その道を切り開いたのは“あの男”とのマッチアップだった。(取材・文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

清水戦は悔しい敗戦。課題を背負い磐田との1戦へ

坂圭祐
湘南ベルマーレの坂圭祐【写真:Getty Images】

 3連敗という苦しい状況の中、難しいゲームを乗り切った。明治安田生命J1リーグ第15節で湘南ベルマーレは、ジュビロ磐田をホームに迎え1-0の勝利を収めたのである。

 この試合で無失点勝利に貢献したのは、大卒ルーキーの坂圭祐だ。名門・四日市中央工業高校で1年時からレギュラーを張り、順天堂大学卒業と同時に湘南に加入した23歳は今季、同クラブで飛躍を遂げた1人である。身長はDFとしては小柄な174cm。しかし背番号20は決して空中戦を苦手としていない。それは最大の強みが驚異的な跳躍力にあるからだ。

 坂はその長所を活かし、これまで何度も強力なFWをシャットアウトしてきた。鮮烈なリーグデビュー戦となった第8節のサンフレッチェ広島戦では身長189cm体重82kgの体格を持つパトリックを相手に競り合いの場面でほとんど負けることはなかった。その後のガンバ大阪戦ではファン・ウィジョ、続く浦和レッズ戦では興梠慎三と、Jリーグで光を放つ選手相手にも引けを取らず、この2試合は無失点に貢献している。

 それまで湘南のDF陣を牽引してきたアンドレ・バイアの牙城も崩し、曹貴裁監督からの信頼も得た坂。しかし何もすべてが順調に進んでいたわけではない。第14節、アウェイでの清水エスパルスとのゲームではそんな背番号20を中心とした守備は大崩れしてしまった。

 この試合、前半で2つのPKを与えてしまった湘南は、後半にも2失点し、結果的に2-4で敗れてしまった。4失点は今季2度目だが、坂が出場した試合の中では最多の失点という形になってしまったのである。

「PKを与えた直後に暗い雰囲気になってしまって、流れは良かったのになんで暗くなってしまうんだというのは(選手間で)話しました」とこの試合を振り返った坂。そんな課題が浮き彫りになった中で臨んだ今節のジュビロ磐田戦は、背番号20にとっても湘南にとっても重要な1戦になったに違いない。

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