香川真司がワールドカップに向けて決意を語った【写真:編集部】
日本代表は21日、千葉県内で今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けた合宿をスタートさせた。
初日に集まったのは先週末までにシーズンを終えて帰国した海外組の10選手。一部を除いて別メニュー調整だったFW岡崎慎司以外は、コンディション調整目的と見られるランニングとボール回し中心のメニューを精力的にこなした。
負傷による約3ヶ月の離脱を経て、ブンデスリーガ最終節で実戦復帰を果たしたばかりのMF香川真司は「これからもっと上がっていくと思うんで、それに対応して、毎日毎日いいトレーニングをしながら1日1日を過ごしていければいい」と、自らのコンディションについて楽観的だった。
まだフル出場できる状態ではないとは認めつつも「初戦まで4試合(※実際は3試合)あるんで、それがすごい重要になってくると思っている。まあ、でも大丈夫だと思ってます」と語る香川。ガーナ戦をはじめとした強化試合で徐々に状態を上げていくつもりのようだ。
昨年10月を最後に日本代表から遠ざかっていた29歳は、「特にこの1年に関しては、そこ(日本代表)に目標を置いてやっていた」と改めてサムライブルーのユニフォームへの強い思いも口にする。
質問が2010年の南アフリカワールドカップの頃の話に及び、その大会と同様に短期間の準備で結果を出せるか問われると、香川は「南アは南アで別の話ですから。その時のメンバーでもないし、全く違うんで、そこを比べる必要はない」と一蹴する。
そのうえで「僕たちはこれから先のことを考えて、1人ひとりがまずベストな状況を出すことに集中する必要があるんじゃないかなと。チームとしては練習を日々重ねるので、そこでやってくだけです。ただ1ヶ月っていうのは、やっぱりなかなかタイトなスケジュールなのは分かっているんで、だからこそ日々やるしかないし、1人ひとりがいい準備をするしかない。それだけだと思っています」と、自らも含めた選手個々に一層の奮起を促した。
「とにかく勝つために自分自身、どうチームに力を与えられるか。そこはすごく考えていきたいですし、そのためにはまずは自分がベストな状況じゃないと、チームに力を貸すことはできない。ただ勝つために全てを、それはもちろんみんなが持ってると思うんでね。それだけだと思っています」
日本代表復帰を果たし、ワールドカップへの思いをさらに強くした様子の香川。万全なコンディションを取り戻し、日本を世界の舞台での躍進に導けるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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