カンプ・ノウのピッチ中央に座るアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】
バルセロナでのラストマッチを終えたスペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、約9万人のファンやチームメートたちから盛大なセレモニーで送り出されたあと、慣れ親しんだ本拠地カンプ・ノウとの別れを惜しむかのようにただ一人でピッチ上にとどまっていたようだ。
バルサは現地時間20日に行われたリーガエスパニョーラ最終節の試合でレアル・ソシエダと対戦。今季限りでの退団を表明していたイニエスタにとってはバルサでの最後の試合となった。
試合後には今季の国内2冠を祝うとともに、イニエスタに別れを告げる大規模なセレモニーが行われた。イニエスタはピッチ上でチームメートたちからの胴上げを受け、観客席に向けてスピーチ。長年にわたって主力選手として活躍し、チームに大きな成功をもたらしてきた選手にふさわしい形で見送られた。
だがその後、全ての観客が帰宅したあとのスタジアムに、イニエスタはまだ残っていた。一人でピッチ上にたたずむ姿がカメラに捉えられ、メディアやSNSで話題となっている。時間は午前1時頃だったという。
イニエスタはひとり裸足でカンプ・ノウのピッチに入り、センターサークル中央に腰を下ろした。足を伸ばして観客席を眺めたり、スマートフォンを操作したりする様子も見せていた。トップチーム昇格以来16年間を過ごしてきた本拠地に、静かに別れを告げていたようだ。
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