時系列で追うハリル氏解任劇
ヴァイッド・ハリルホジッチ氏をめぐる電撃的な解任劇はやはりすっきりとは終わらなかった。
サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が、日本サッカー協会(JFA)を相手に来週にも東京地方裁判所に提訴することが18日、分かった。ハリルホジッチ氏の担当弁護士が明らかにした。
なぜハリルホジッチ氏は提訴するに至ったのか。まずは時系列で解任劇を整理する。
3月23日:マリ戦。1-1、ドロー。
3月27日:ウクライナ戦。1-2、敗戦。
3月28~31日頃:田嶋幸三JFA会長が西野朗技術委員長(当時)に監督就任の打診(西野氏談)
4月1~4日頃:田嶋会長が名古屋で西野氏に監督就任の打診(田嶋会長談。上記と食い違い)
4月5~7日頃:田嶋会長がフランスへ。
4月7日:田嶋会長がパリでハリルホジッチ氏に会い、契約解除を通告。「(理由を)羅列するつもりはありません」(田嶋会長談)
4月9日:田嶋会長が都内で記者会見。ハリルホジッチ氏の契約解除を発表。
4月12日:JFA理事会。監督交代を報告し、承認される。ただし、理事会資料には決議事項ではなく報告事項にのみ記載があった。
同日:西野朗新監督が就任記者会見。
4月20日:ハリルホジッチ氏の弁護士がJFA側と示談交渉するも決裂。法的手段を視野に入れることを検討。
4月21日:ハリルホジッチ氏が来日。
4月27日:ハリルホジッチ氏が都内で記者会見。田嶋会長との会談は「5分で出た」。解任理由は「コミュニケーション不足(と聞いた)」(ハリル氏談)
4月29日:ハリルホジッチ氏離日。訴訟を否定せず「弁護士に聞いてください」
5月10日:ハリルホジッチ氏の弁護士がJFAに質問状を送付。期限は7日以内。
5月11日:田嶋会長はこの問題に対し「誠意を持って対応したい」と報道陣に語る。
5月17日:JFAからの回答がハリルホジッチ氏側に届く。「契約上、説明義務はない」というもので解任理由についての記載なし。
5月18日:次週にもハリルホジッチ氏がJFAを相手に東京地方裁判所に提訴することが明らかに。